人事部の方々は
昇格試験の結果に根拠を持たせよう、
不合格者に納得感を与えよう
と腐心しているかもしれません。
でもその取り組み、不毛なのでやめませんか?
出来レースなら出来レースでべつにいいじゃん
出来レースなら出来レースで良いじゃないですか?
経営者は勝つための組織をつくるため、
独断と偏見で人事を決めますが、別にそれで良いのです。
スポーツの監督だって、独断と偏見とスキキライでスタメンを決めます。
そういうの、フツーのことだし、
あとから
論文がーーーとか
インバスケットがーーーとか
プレゼンがーーーとか
いわれると腹落ちしないし、
気持ち悪いのです、社畜的には。
あと付けされた昇格試験不合格理由にはどーせ誰も納得しない
あと付けされたり、
でっち上げられた不合格理由には誰も納得しません。
違和感や不信感しかないからです。
よくある不合格理由
プレゼンのあの部分がダメだった
「プレゼンのあの部分がだめだった」とかよく言われます。
(ぼくは言われました。)
こー言われると次のように反論したくなります。
何がどうダメなの?じゃぁ、どーすれば良いの?
A君だって同様にダメなののに、なんでA君は合格しているの?
この反論に対して、人事部はもう一回カウンターする気ありますか?
カウンターしないなら、社員は納得しないままです。
完全に納得させる気がないなら、
最初からウソの理由なんて投げない方が良いです。
論文のあの部分がダメだった
論文なんてそもそもちゃんと読んでいるのかどうか分かりませんが、
「論文の問題を理解していない」
とか
「具体性がない」
とか言われて落ちる人が多いようです。
反論としては、
具体例書くならどのくらい書けば良いのか?
合格者はどのくらい書いているのか?
といったところです。
これに対しても人事部はカウンターするのは難しいでしょう。
「昇格試験に根拠を持たせるには?」という問いが立つこと自体が出来レースの証拠
そもそも論ですが、
「昇格試験に根拠を持たせるには?」
なんて問いが立つこと自体がおかしいですよね。
だって例えば
「センター試験の結果に根拠を持たせるには?」
なんて問いは立たないじゃないですか?
選択問題で、解答も決まっていて、
採点はマークシート(機械採点)。
極めてフェアで透明性が高いからです。
「結果に根拠を持たせるには?」
この問いが立つこと自体が、
- 結果ありきであること
- 出来レースであること
を示唆しています。
それでは会社や人事部はどうすればよいのか?
今まで通り昇格試験はやるにしても、
始めから出来レース要素が含まれることを従業員に伝えるべきです。
それから、人間は感情の生き物であり、
好き嫌いの要素が判断に含まれることも併せて伝えた方が良いでしょう。
昇格試験の結果に根拠を持たせるためには、
不合格理由をあとから捏造するのではなく、
はじめっから昇格試験には出来レース要素が含まれることを伝えればよいのです。
ウソを隠すためにウソをつき続ける必要がなくなります。